隠れた中庭を歩く
Journal — 2026年3月 · Hidden Courtyard
清澄の路地を一本奥に入ると、看板もない小さな門がある。その先には、誰にも管理されていないように見える、けれど明らかに誰かが長い時間をかけて手を入れてきた中庭が広がっていた。
石畳の隙間からシダが顔を出し、壁という壁にツタが這っている。人工物と植物の境界が曖昧で、どこまでが「庭」でどこからが「建築」なのか、しばらく立ち止まって考えてしまうほどだった。
Hidden Courtyard, Kiyosumi
私たちがこの中庭から学んだのは、「隠すこと」と「育てること」は、実はとても近い行為だということだ。人目を避けるように配置された小さな水鉢には、シダと苔が静かに共生していた。
この中庭のスケッチは、後に Rooftop Field プロジェクトの夜間照明計画にも活かされることになる。